双子を妊娠すると「DDツイン」「MDツイン」「MMツイン」という言葉を耳にする機会があるかと思います。我が家の双子は「MDツイン」と診断されたのですが、「MDツイン?なにそれおいしいの?」状態だったため調べてみました。
双子の赤ちゃんは「DD/MD/MM」の3種類に分類
双子を妊娠すると膜性診断をおこないます。
その診断の結果、膜性の違いにより3種類のタイプに分類されるとの事です!
その3種類のタイプは以下です。タイプによってそれぞれの特徴があるようです。
・DDツイン(dichorionic diamniotic twins)
・MDツイン(monochorionic diamniotic twins)
・MMツイン(monochorionic monoamniotic twins)
ここでは「MDツイン」について解説します。
MDツイン(一絨毛膜二羊膜)の特徴
一卵性双生児の場合、70%〜80%がMDツインといわれています。
つまり、一卵性双生児の場合、大半はMDツインに該当することになります。
MDツインを簡単にいうと
胎盤は1つで、部屋は2つ
難しくいうと
2人で1つの胎盤と絨毛膜を共有しているが、2人の間には羊膜があるため、それぞれ独立した部屋に存在
ということになります。
独立した部屋がありますが、胎盤を共有しているためお互いの血流は繋がっています。
MDツイン(一絨毛膜二羊膜)のリスクとは
MDツインにはどのようなリスクがあるのでしょうか。
先ほど少し触れましたが、2人の血液は胎盤を通じて共有されているため、以下のようなリスクが考えられます。
一児発育不全
2人の胎盤の分け方のバランスが悪いと、片方の赤ちゃんが小さくなってしまう可能性があります。
時期に関わらず、急激に発育不全になり重篤化するケースもあるため定期的な確認が必要です。
双胎間輸血症候群(TTTS)
TTTS(twin-to-twin transfusion syndrome)は、2人の赤ちゃんの血液循環のバランスが崩れた場合に発生します。
片方の赤ちゃんだけ送られる血液が多く羊水過多や心不全を起こしたり、逆に片方の赤ちゃんだけ送られる血液が少なく羊水過少や腎不全を引き起こしてしまう可能性があります。
MDツインの10%〜15%程度で発生するらしく、重症化すると後遺症や命の危機に関わるため早期発見・早期治療が重要です。
一児死亡
片方の赤ちゃんが亡くなってしまうと、生きているもう片方の赤ちゃんから亡くなった赤ちゃんの方へ急激に血液が送られてしまい、生きている赤ちゃんが貧血や低血圧になり、全身障害を起こす可能性があります。
また、現代の医学でも片方の赤ちゃんが亡くなってしまった場合、もう片方の赤ちゃんが無事に生まれる可能性は低いそうです。
無心体
片方の赤ちゃんの心臓がない状態です。胎外では生存できません。
早期に治療を行えば、片方の赤ちゃんの生存率は高くなりますが、母体への負担も大きいようです。
発生確率は35,000人の妊娠に1人(およそ0.00003%)と言われるレアケースです。
DDツイン、MMツインについも簡単にご紹介
DDツイン(二絨毛膜二羊膜双胎)とは
双子の赤ちゃんで一番多いタイプはDDツインです。
双子のなかでは最も予後が良好なタイプと言われています。
DDツインを簡単にいうと
胎盤は2つで、部屋も2つ
ということになります。
そのため、お互いの血流が影響しあうことはありません。
MMツイン(一絨毛膜一羊膜双胎)とは
双子の赤ちゃんで一番少ないタイプはMMツインです。
約1%の極めて稀なタイプといわれています。
MMツインを簡単にいうと
胎盤は1つで、部屋も1つ
ということになります。
同じ部屋にいることで、お互いのへその緒が絡まったり、結合双胎になったりとトラブルが発生しやすく、双子の赤ちゃんのなかでも特に注意が必要です。
MDツインを調べてみて
今回MDツインについて調べてみたところ、MDツインはそれなりに大きなリスクがあるということがわかりました。現在妊娠中の方は、少しでも気になることがあれば医師に相談し、定期的に状態の確認をしてくださいね。
我が家の双子も双胎間輸血症候群(TTTS)の可能性があるかもしれないと医師に言われていましたが、何事もなく無事に生まれてきてくれて本当によかったと思います。
改めて無事に生まれた娘と妻に感謝します。